大学病院の桜

今年は見れました。

どうしても今年は見たかった。

話は一年前にさかのぼり・・・。

移植のための前治療に入る前日のこと。

リハビリのイケメン先生が車イスを持ってクリーンルームにやって来ました。

「明日から、しばらくここから出られなくなるから、
今日はちょっと出かけましょう」
と言って、
私を外が見える長い廊下に連れ出してくれました。

そして、窓の向こうを指差して、
イケメン先生が言いました。

「あそこに桜の木があるんです。
もし、桜の時期にクリーンルームから出れたら、
ここから見えますからね。」
と教えてくれました。

なんて優しい心遣いのできる子だろうと感動しました。

ギリギリ桜が見れるかも、
と前向きに治療に挑めました。

結局間に合わず。

でもね、
皮膚科の先生が桜に似た花びらをくれました。

素敵な先生方に囲まれて、
今思い返しても、
私って幸せな患者でしたね。

そんな忘れられない桜にまつわる深いい話があって、
今年は、
その桜にご挨拶をしてきました。



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鳥たちがさえずりながら花の蜜をついばむ、
居心地の良さそうな桜さんでした。